宮城県石巻市の桃生地区で、特産のカボチャが出荷の時期を迎えました。天候に恵まれて甘く育った一方で、日差しのあまりの強さに日焼けの被害も出ています。

 JAいしのまきが12日に開いた、カボチャの品質を調べる査定会です。

 桃生地区で栽培された約8トンのカボチャが運び込まれ、大きさや形などを入念に確かめました。

 桃生地区では、約40年前から1本の苗から1個だけを収穫する方法でカボチャを栽培していて、ほくほくした食感と甘みの強さが特長です。

 カボチャ生産者阿部湛さん「日照時間が多いもんだから、味については抜群なんだけど6月末に日差しがちょっと強すぎて事故というか」

 猛烈な暑さが続いた6月下旬の宮城県。石巻でも25日の34.7℃を最高に、29日と30日も真夏日となりました。

 畑にも降り注いだ強烈な日差しによってカボチャの表面が焼けて変色したり、実が割れたりする被害が出たのです。

 JAいしのまきによりますと、栽培しているカボチャの2割に当たる2500個ほどが出荷できなくなったということです。被害額は約120万円の見込みです。

 カボチャ生産者小山久生さん「気象災害でも起きてしまえば、製品としては出せないものは出せなくなりますからね。残念と言えば残念ですね」

 JAいしのまきによりますと、ナスやトマトの一部にも日焼けの被害が見られるということです。