記録的な大雨の影響で、堤防が決壊した涌谷町と美里町の境を流れる出来川(できがわ)の流域では、18日の時点でまだ水が引いていない場所もあり、復旧には時間がかかりそうです。

 岩附真結子記者「向こうに見えるのが、堤防の決壊した部分です。17日は辺り一面、田んぼが水に浸かっていましたが、18日は稲の葉先が少し見えるようになってきました」

 出来川は約50メートルにわたって堤防が決壊し、美里町側を中心に被害が出ています。

 本流の江合川の水位が下がったため、17日夕方に下流にある水門が開かれ排水が進んでいますが、まだ水が引いていない場所もあります。

 農家の男性「豆がどうなるのか心配。黄色くなって枯れるか、そのままなのか、良くなるのか。とにかく水が引かないことには分からない」

 18日は堤防の応急復旧工事に向け、県の職員らが現地調査しました。大型の土のうを積んで応急復旧する予定ですが、まだ排水が完了していないため、着手の見通しは立っていません。