収支の厳しさが発表されたJR大船渡線の存続について、宮城県気仙沼市の菅原市長は「鉄路にこだわるかは岩手県一関市の考えしだい」と述べました。
大船渡線は東日本大震災の後、岩手県大船渡市の盛と気仙沼の間がBRTになり、専用道と一般道をバスが走っています。
鉄路として残っているのは、気仙沼と岩手県の一ノ関の間の約62キロで、大半は一関市内を走っています。
収支の厳しさが指摘されている大船渡線について、気仙沼市の菅原市長は次のように述べました。
菅原茂気仙沼市長「鉄路の存続が望ましいとは思いますけども、一関市さんがどのように考えるかではないかと思います」
代替手段の一つとして想定されるBRTについては、本数を増やしやすいメリットと、外国人観光客には分かりづらいというデメリットを指摘しました。
気仙沼市と一関市は、事務レベルの話し合いを近く始める予定です。
一方、大船渡線以上に収支が厳しい区間もある陸羽東線の地元、大崎市の伊藤市長は鉄路の存続を目指してJRなどとの協議に臨む構えです。
伊藤康志大崎市長「広い平野地帯から中山間地を経て、湯煙の鳴子の方に向かっていく。このロケーションは、旅をする方にとっては大変魅力的」
鉄路の存続のためには、線路などの施設の保有と運行を分担する公有民営なども選択肢として考えられるということです。