新型コロナの感染拡大が続く中、PCR検査を実施している民間のクリニックは、お盆休みの期間も検査を実施し、対応に追われました。院長は、期間中の検査体制の拡充を訴えています。

電話応対「申し訳ありません。すごい件数が入りましてごめんなさい。はい、失礼します。すみません」

 新型コロナウイルスのPCR検査を行っている、若林区の七郷クリニックです。

 16日も、朝からPCR検査の予約の電話が相次ぎ、受け付け開始から2時間ほどで約100件の予約枠が埋まりました。

 こちらのクリニックでは、お盆にあわせて10日から15日まで休みの予定でしたが、感染拡大が続く状況を踏まえ、14日と15日は、午前中にPCR検査を実施しました。

 それぞれ50件の予約枠は、いずれもすぐに埋まり、2日間の陽性率は、約9割に上りました。

 七郷クリニック・阿部基院長「(発熱などの症状があり)まず、検査をしてからコロナなのか風邪なのかを鑑別してもらいたいという需要が非常に多いですね。今回は一番ひどい状態ですね。殺到していらっしゃるという形になっています」

 七郷クリニックでは、これまでも多くの医療機関が休診になる、お盆や年末年始にもPCR検査を実施してきました。

 阿部院長は、これらの期間中に検査を行っている少数の医療機関に、検査を希望する人が殺到する状況が繰り返されてきたと指摘し、検査体制の拡充を訴えています。

 七郷クリニック・阿部基院長「同じような問題が常にきているんですが、何の改善も無いのではないか。まずは一次医療機関での、PCR検査、抗原検査も含め、対応・体制の構築が必要だと思います」