宮城県岩沼市で、調整池にセンサーを設置し大雨が降った際に水位の状況をリアルタイムで把握し、防災に役立てようという実証実験が始まりました。
この実証実験は、岩沼市が1日から東北電力ネットワークなどと共同で実施していて、水が流れていく方向に住宅地があり、浸水被害が想定される三色吉地区で行われています。
坪谷歩香記者「今回の実証実験で使われたのは、調整池と側溝に設置された10個のセンサーと、電柱に設置された受信機です」
調整池と側溝に計10個のセンサーが設置され、水没した段階で近くの電柱に取り付けた専用の受信機により水位情報が市のパソコンにメールで送信される仕組みです。
岩沼市菅原伸浩建設部長「雨が降った時に水位を職員が見に来て目視でもろもろ検討していたんですが、こういった話があってこういうシステムを導入して迅速に行動ができるようになる。これくらいの雨だったらこうなるという予測ができる。防災対策に活用できればいいかなと思っています」
実験が行われてる地区は過去2年、大雨により道路冠水の被害が出ている地域で、市では調整池の水位を適切に管理し被害を最小限に抑える取り組みに活用出来るか検証したいとしています。