宮城県松島町の国宝瑞巌寺が3月、観光支援を目的に町内の宿泊客限定で行った特別拝観ツアーを再び実施します。

 町の宿泊客数は回復傾向にあり、再びツアーを実施し貢献できればとしています。

 瑞巌寺では16日から松島旅館組合と連携し、町内12の宿泊施設に泊っている観光客に限って寺の僧侶が境内を案内する特別拝観ツアーを行います。

 この日は、地元の観光業者を対象にしたテストツアーが行われ、通常の拝観では入ることができない藩主の部屋や政宗公の位牌がある仏間などを見て回りました。

 小松館好風亭小松篤司さん「お客様も徐々に戻ってきているなかで、こういった貴重なツアーをやっていただけてよりいっそう松島にお客様が戻ってくるのではないかなと思ってます」

 この特別拝観ツアーは、新型コロナの感染拡大で観光客の減少に苦しむ宿泊施設や土産物店を支援するため、瑞巌寺が提案し3月に初めて行われました。

 想定以上の人が参加し大好評だったということです。

 前回のツアーは拝観終了後に行われましたが、今回は朝食後にゆっくり楽しめるよう午前中に行われ、時間も1時間30分と30分長くしました。

 松島町によると、7月の宿泊客数は2019年7月の7割ほどにまで戻っていて、瑞巌寺では観光客の更なる回復に貢献できればとしています。

 瑞巌寺千坂成也執事長「町があっての瑞巌寺ですし、来ていただければ必ず満足していただける町だと思いますので、是非来ていただきたいです」

 瑞巌寺の特別拝観ツアーは、16日から30日までで2日前までに各宿泊施設への申し込みが必要です。