尚絅学院大学を運営する学校法人尚絅学院の常務理事が、約3億9500万円を横領するなどしていたことがわかりました。

 法人は既に常務理事を解任していて、刑事告訴する方針です。

 尚絅学院佐々木公明理事長「大変なご迷惑とご心配をお掛けしていること、本当に申し訳なく心から謝罪致します。大変、申し訳ありませんでした」

 12日、学校法人尚絅学院の佐々木公明理事長らが記者会見し、使途不明金の発覚を受けて8月に設けた調査委員会の調査結果を公表しました。

 調査結果によりますと、法人の財務を担当していた67歳の常務理事は、6月から7月に4回にわたって法人の銀行口座から3億5000万円を自分宛ての小切手に変え、自分の個人口座に入金し横領していたというということです。

 常務理事は、この3億5000万円について「法人のための投資に使った」などと虚偽の説明をし、更に4500万円を法人の口座から取得していました。

 元常務理事はこれらの事実を認めていて、4月に知人の勧めで投資を始め、解約しようとしたところ保証金などの名目でお金を求められたなどと説明しているということです。

 これを受けて法人側は9日に常務理事を解任し、今後、横領などの疑いで刑事告訴する方針です。

 そのうえで、佐々木理事長は「管理責任を痛感している」などとして12月末に理事長を辞任する考えを明らかにしました。