これまで18日間にわたり実施されてきた、JR仙台駅前の青葉通の一部を広場として開放し、にぎわい作りの効果を検証する社会実験は10日が最終日です。関係者からは人の流れが増えたと喜びの声が聞かれました。

 9月23日に始まった社会実験では、青葉通の駅前通交差点から愛宕上杉通交差点までの約100メートルの区間で、車道の一部を広場として開放しました。

 広場には芝生が敷かれ子どもの遊び場やストリートピアノが設けられたほか、パラリンピック種目のボッチャ体験などが行われ親子連れなどでにぎわいました。

 最終日の10日は、果物やスイーツを販売するマルシェやインドネシア留学生による楽器の演奏が行われ、足を止める人たちの姿がありました。

 仙台市都心まちづくり課馬場泰通課長「今回実験をしてみて、実験前には無かったようなにぎわいですとか、様々な人の表情とか活動が見られたなと思っております」

 実験エリア近くの飲食店からも人の流れが増えて客数も増加したほか、客層に変化があったという声が聞かれました。

 餃子STANDカワグチ安倍陽子さん「子ども連れのお客さん来ていただいて、売り上げも上がるし、とってもいいかなと思いますね」

 Love&Cheese!!EDEN仙台店関口学志店長「人の流れが変わりましたね。特にお昼は家族連れのお客様が今までのほぼ倍くらいな感じで、たくさんきていただいたのでうれしいです」

 更に広場で飲食するためテイクアウト利用も増え、今後も社会実験を続けてほしいという要望もありました。一方で課題もありました。

 仙台市都心まちづくり課馬場泰通課長「交通規制によって渋滞が発生した時間などもございました。しっかり結果を分析して、今後につなげていきたいと考えております」

 仙台市では、実験で得られた交通量や人の流れの変化などを分析して、可能性や課題をまとめ、2023年度策定予定のこのエリアの将来ビジョンに反映させる方針です。

 なお、社会実験は10日までですが、撤去作業などのため交通規制は13日早朝まで行われます。