2024年の創建1300年を記念し整備が進められている特別史跡、宮城県の多賀城跡で、一部のエリアの復元が完了し一般に公開されました。

 9日は、整備を進めてきた県の担当者や、地域の住民など100人あまりが参加し式典を行って、プレオープンを祝いました。

 今回整備が完了したのは城前官衙と呼ばれる兵士を監督する軍事担当の役所など10棟です。

 県によりますと中心的な役所跡は、同じ年代に建てられていた法隆寺の一部の建物の構造などを参考に、復元したということです。

 【県多賀城跡調査研究所 白崎恵介上席研究員】

「多賀城の全体の役所の配置であったり、大きさであったり、建物の構造であったり、そういったものを体感し貰えると良いなと考えています。」

 多賀城創建1300年の記念事業では、県が当時の役所エリアなどの再現を、多賀城市が南門の復元を行う計画になっています。