ＪＲ東日本が見直しに意欲をみせる、宮城県の赤字ローカル線４路線について、村井知事は４日の県市長会で「できるだけ維持できるよう努力したい」と述べました。

　会議では、県市長会会長で見直し対象路線の一つである陸羽東線の地元、大崎市の伊藤康志市長が、村井知事に県内のローカル線存続への協力を求めました。

　伊藤康志大崎市長「利用促進に向けての旗振り役をお願いしたい。ローカル線存続、利活用のために国、ＪＲへの働きかけなども要望します」

　これに対し村井知事は、次のように答えました。

　村井知事「国と我々自治体とＪＲ東日本と、よく話をしてですね、できるだけ維持できるように努力していきたい」

　村井知事は会合の後の取材に、自治体側がレールの維持管理を担う上下分離も、ローカル線維持の選択肢に含まれるという考えを示した一方、ＢＲＴ＝バス高速輸送システムへの転換を含むかどうかについては明言を避けました。

　県内では陸羽東線の古川より西側と、大船渡線と気仙沼線の鉄道区間、石巻線の４路線が見直しの対象となっています。