11月5日の津波防災の日を前に、宮城県が5月に公表した津波浸水想定で浸水域に入った仙台市若林区の小学校などで避難訓練が行われました。
若林区の六郷小学校では、太平洋沖を震源とする地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で訓練が行われました。
校内放送「児童の皆さんは、先生の指示を聞き落ち着いて校舎3階、4階へと避難を始めてください」
指定避難所となっている六郷小学校は、県が新たに公表した津波浸水想定で浸水域に入り、1メートル未満の高さの津波が到達すると想定されています。
訓練では児童や教職員、地区の住民が校舎の3階以上や屋上に避難しました。
児童「今までは、ここはあまり津波が来る場所じゃないと思ってたけど、ここに津波が来るって聞いてからはかなり緊張感が上がったので、ちゃんと屋上とか上の階に逃げて避難したいです」
また、参加した住民からは「高齢者には階段での移動が難しい」といった声が上がっていました。
参加した住民「避難となるとみんな焦ってますので、そこに高い段差がある所はちょっと大変じゃないかなっていうところはあります」
沿岸部では、避難を呼びかけるドローンを使った訓練が行われました。
宮城野区の南蒲生浄化センターから飛び立ったドローンは、南側に4キロ、北側に3キロの海岸沿いを飛行し避難を呼びかけました。
仙台市の避難広報のドローンは、10月17日に運用が始まり避難訓練で使われたのは初めてです。