公立中学校の部活動を地域のスポーツクラブなどに委ねる地域移行について、宮城県は年度内にも運営の在り方などを記したガイドラインを策定し、公表する見通しを明らかにしました。

 国は、教師の長時間労働の是正などを目指し、2023年度から休日の運動部や文化部の部活動を民間の団体などに段階的に移行する方針を示していて、11月にガイドライン案を公表しました。

 県はこれに基づいて、部活動の地域移行に向けて運営の在り方などを記した県のガイドラインを年度内に策定し、公表する方針を明らかにしました。

 県教育委員会によると、ガイドラインは学校の部活動について、移行に向けた環境整備、移行後のクラブ活動、そして大会の在り方の見直しの4つを柱として策定する方針です。

 具体的には、学校の部活動に関して活動時間や休養日の設定などが盛り込まれるということです。

 部活動の地域移行に関して、県がこれまでに自治体やスポーツ団体などに対して行った調査では、受け皿となる民間団体の指導者の確保や運営費用の確保などが課題に上がっているということです。