宮城県と福島県で最大震度6強を観測し、宮城県で2人が死亡した地震から3月16日で1年です。地震で被害を受けいまだに使用できないスポーツ施設もあるなど、影響が長期化しています。

 2022年3月16日に発生した地震では、宮城県では登米市と蔵王町で震度6強を観測し2人が死亡108人がけが、2万棟を超える住宅に被害が出ました。

 仙台城跡では伊達政宗公の騎馬像が傾いて馬の脚に亀裂が入った他、石垣が広い範囲にわたって崩れました。

 地震発生から1年、利府町の宮城スタジアムは現在も使用できない状態が続いています。

 新田智紀記者「宮城スタジアムのメインスタンド2階部分。地震から1年経った今も大きくたわんだままです。ポールとポールの間約50メートルを撤去して、これから1年かけて修復工事が行われていくということです」

 宮城スタジアムは、地震で2階の観客席の一部が最大で1.3メートルも下がりました。

 県スポーツ振興課武田佳奈恵総括課長補佐「おそらく揺れ方が少し特殊だったのかなと考えております。その揺れがこのスタンドの中央部分に集中するような形で、たわみが発生したものと考えています」

 壁や柱に数千カ所のひびが入ったほか、陸上競技で使用する写真判定の機材も破損しました。

 被害の規模が大きく、調査だけで7カ月間もかかりました。復旧が終わるのは2024年3月の予定です。

 県スポーツ振興課武田佳奈恵総括課長補佐「このように使用できない期間が長くなっていることは、本当にこちらとしても申し訳ないですし残念だと感じている。できるだけ少しでも早く復旧できるように努めてまいりたいと思います」

 隣接する県総合プールも、飛び込み台付近の天井が落下しました。

 現在も使用できず、復旧工事が終わるのは2024年2月の予定です。