宮城県柴田町の住宅で住人の男性が死亡しているのが見つかった事件で、男性の死因は刃物で刺され出血したことによる失血死だったことが分かりました。警察は殺人事件と断定し捜査本部を設置して捜査を進めています。

 宮城県警板宮伸司刑事部長「大河原警察署管内で発生しました柴田郡柴田町西船迫地内における村上隆一さん被害にかかる殺人事件については、本日捜査本部を設置しました」

 17日午前7時ごろ、柴田町西船迫の住宅の玄関先でこの家に住む会社員、村上隆一さん(54)が血を流して仰向けで倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。

 司法解剖の結果、村上さんは17日未明に脇腹に近い腰の部分を刃物で刺され出血したことによる失血死だったことが分かりました。

 村上さんは死亡推定時刻に近い17日未明に親族と会っていて、その数時間後に殺害されたとみられています。

 村上さんは作業服姿で発見されましたが、最後に出勤したのは16日で、17日は休みだったということです。

 これまでに現場から凶器は見つかっていません。

 坪谷歩香記者「村上さんは以前、こちらにあった住宅に住んでいましたがその家は火事で全焼し、今は更地になっています」

 村上さんは以前、母と姉と共に大河原町の住宅に住んでいましたが2月に火事で全焼。火事の後、姉と共に近所を回る姿が目撃されています。

 火事現場近くの住民「火事見舞いというか、来たんです3週間後に。娘さん(隆一さんの姉)と隆一さんが」

 警察によりますと火事の事件性については現在捜査中で、今回の事件との関連については今のところ不明としています。

 その後、村上さんは3月上旬に空き家になっていた柴田町の家を借り、1人で住んでいたということです。

 近所の人「1週間前に話しただけですね。その時、庭の花がきれいだったんで、きれいですねとあいさつしただけ」

 警察は、遺体や現場の状況から殺人事件と断定して大河原警察署に捜査本部を設置し捜査を進めています。