新型コロナの5類移行について宮城県保険医協会がアンケートした結果、3割以上の開業医が発熱患者の診療に対応できないと回答したことが分かりました。
県保険医協会は、新型コロナの5類移行について会員の開業医610人にアンケートを行い158人から回答を得ました。
5類に移行後、発熱患者に対応できるかという質問に対し51.3%の開業医が対応できると回答した一方で、対応できないと回答した開業医も33.5%に上りました。
対応できない理由を複数回答で尋ねたところ、発熱患者を別室や車の中で診療し一般患者と接触しないようにする空間的動線分離が難しいと答えた開業医が最も多く63.6%でした。
次いで、発熱患者を一般患者と別の時間に診療する時間的動線分離が難しいと答えた開業医が56.4%となりました。
自由記載欄では「インフルエンザと同じ対応で良いならコロナにも対応できる」といった回答があった一方、「院内感染を防ぎながら発熱患者を診療するにはこれまで通りの手間と時間が掛かる。補助を継続してほしい」「自己負担になると検査代が高く、検査を受けない人が増加する懸念がある」といった回答もありました。
県保険医協会では、診療報酬の特例の見直しを撤回することなどを求める要望書を国に提出しました。