99歳のパッチワーク作家です。40年以上続けてきた丁寧な手仕事。コロナ禍を乗り越え、9日から作品展が始まりました。

 来場者「素晴らしい作品ばっかりで、とにかく手仕事だし一針一針だと思うので」「感動しました。本当に圧倒されますねこのぐらいの作品が。お年を聞いてまたびっくりじゃないですか」

 仙台市青葉区で9日から始まったパッチワーク作品展。会場に並ぶ約50点の作品を手掛けたのは、太白区に住む佐藤みい子さん、99歳です。

 佐藤みい子さん「うれしくてうれしくて。あと一息で100歳だっていうところまでよく私も頑張ってこれたなと思います」

 材料となるのは、友人たちが持ち寄った着なくなったブラウスや古くなった着物。図面は一切描かず、頭の中で仕上がりをイメージして縫い上げるのがみい子さん流です。

 色や柄をバランス良く組み合わせ、世界に一つしかないデザインを生み出してきました。

 佐藤みい子さん「つなぐ面白さだろうね、つないでいくと意外性があるっていうのかな、好きですねぇ。でたらめでもこれだけできるんだわ」

 みい子さんのお気に入りは、約2メートル四方の作品。パッチワークを始めたばかりの頃に作った作品で、完成後に布をくれた人たちを招いてお茶会をした大切な思い出が詰まっています。

 佐藤みい子さん「やっぱり針が好きなんだね、布が好きなんだね。そして皆さんが布を下さるからいっぱいたまってるから、それを消化してから逝こうかなと思うんだけど、なかなかたんすがいっぱいです」

 新型コロナの影響で2019年を最後に作品展の開催を断念しましたが、この日を夢見て1日も手を休めることなく新たな作品を作り続けてきました。

 佐藤みい子さん「40何年間こうやってきましたけど、最後にこんなに盛大に皆さんに見てもらって見てくれる人があるから張り合いが出て」

 作品展は、青葉区の東北電力グリーンプラザで14日まで開かれています。