マイナンバーカードを利用した、富士通の証明書発行システムで新たなトラブルが発生しました。宮城県の自治体で唯一このシステムを導入している富谷市は、30日午後から当面の間サービスを停止します。

 富士通などによりますと28日、福岡県宗像市の市役所に設置された証明書発行システムで他人の住民票が発行されるトラブルが起きました。

 同じようなトラブルは3月末から5月にかけても発生し、富士通はシステムを一時停止して点検し17日にサービスを再開したばかりでした。

 富士通はプログラムの修正が適切に行われなかったことが原因として、再点検するためこのシステムを導入している全ての自治体にサービスの利用停止を依頼しています。

 こうした状況を受け、宮城県の自治体で唯一導入している富谷市は30日午後1時から当面の間サービスを停止することになりました。

 期間中はコンビニなどで住民票や印鑑証明などの発行ができなくなるため、市は7月1日と2日の2日間、臨時で市役所での証明書発行業務を行うことにしています。

 なお、富谷市ではこれまで他人の住民票が誤って出るなどのトラブルは確認されていません。