約70年間女性議員が1人もいない宮城県蔵王町で、女性の政治参加を進めようと女性による模擬議会が開かれました。

 模擬議会には町内の女性7人が参加し、実際の議会さながらに町長や町の職員へ一般質問を行いました。

 酒店で働く木村洋子さんは、子育てする親の視点から高校生の通学費支援を訴えました。

 木村洋子さん「私の子どもは白石市の高校に遠刈田から宮交バスで通学しており、1カ月の往復定期券代は2万7670円です。幅広い年齢層を対象に子育て支援を考えた場合、高校生の通学費助成は必要と考えますか」

 蔵王町議会は定数15に対し女性議員はゼロで、町が誕生した1955年以来、町議会議員選挙に女性が立候補したことがありません。

 蔵王町は今回の模擬議会を通じて政治に興味を持つ女性が増え、町初めての女性議員が誕生するきっかけになればと期待しています。

 木村洋子さん「女性が毎日の生活で感じていることは、町の大きな力になると思います」

 今千佳「是非蔵王町から女性で活躍していける方が出てきてくれるといいかなと感じています」