厳しい暑さの中、注意したいのが車内の熱中症です。熱気が充満した車内を効率良く冷やすコツを専門家に聞きました。

 日本自動車連盟=JAFが行った実験の映像です。この日の気温は35℃。炎天下で車内温度がどう変化するか検証します。

 エンジンを切り、窓を閉め切った車では測定開始時25.5℃だった温度はわずか5分後には35.5℃と10℃上昇。10分後には37.8℃になり、ダッシュボードの温度は55℃を超えました。

 JAFによりますと、夏の車内は短時間で急激に温度が上昇するため、子どもや高齢者にとって熱中症のリスクが高くなるということです。

 JAF宮城支部広報担当三部司さん「エアコン停止からわずか15分程度で熱中症指数に達してしまいます。乳幼児などは体温調整機能が未発達でありますので、寝ているからといって車内に取り残すことは大変危険になっております」

 高温になりやすいダッシュボードにガスライターやスマートフォンを放置すると、ガス漏れや故障の危険があるとして注意を呼び掛けています。

 暑くなった車内をできるだけ効率よく冷やすには、どうすれば良いのでしょうか。

 JAFが勧めるのは、まず窓を全開にしエアコンを外気導入モードで走行。熱気が無くなったら窓を閉め、エアコンを内気循環モードにすることで冷房効率が良く燃費も抑えられると言います。

 JAF宮城支部広報担当三部司さん「車内の熱気がこもってしまっていますので、そういった熱気を素早く外に出すためには、窓を開けて走行していただくのがよろしいかと思います。ある程度車内の温度が下がってきたら窓を閉め、内規循環に切り替えていただければ、より効率よく車内の温度が下がるかと思います」

 夏休みシーズンで車の移動が多くなる今、炎天下の車内温度に注意が必要です。

 JAF宮城支部広報担当三部司さん「同乗者の方はもちろんですが、ドライバーの方も知らず知らずのうちに脱水症状を起こしている可能性がありますので、適度に水分補給を行って熱中症の対策をしていただければと思います」