胃ろうやたんの吸引など日常的に医療的なケアが必要な子ども、医療的ケア児が宮城県には333人いることが実態調査で分かりました。

 実態調査は、2021年に医療的ケア児の支援法が施行されてから宮城県が初めて行い、医師や医療的ケアが必要な当事者らが参加した県の支援検討会議で結果が示されました。

 市町村を通じた調査によりますと、宮城県には20歳未満の医療的ケア児が333人いるほか、20歳以降も医療的ケアが必要な人が301人いるということです。

 必要としているケアは、胃ろうなどの経管栄養が198人と最も多く、次いでたんなどの吸引が177人、酸素ボンベなどを使う酸素療法が115人でした。

 災害時の個別避難計画については、333人のうち18人しか作成されていないことも分かりました。

 支援検討会議委員長・萩野谷和裕県立こども病院副院長「(今回の結果は)あくまでスタートですよね。(市町村が把握していない医療的ケア児らもいるため)正確ではないんですけども、でも、良いレベルで把握できた」

 県は、調査結果を地域での支援に生かしてもらいたい考えです。