3連休最終日の9日、宮城県松島町はあいにくの天気にもかかわわらず、県外や外国から多くの観光客が訪れていました。
午前10時ごろの日本三景松島では、雨が降ったり止んだりする中、遊覧船に乗る観光客や中国語圏からの団体客でにぎわいました。
観光客「雨なので遊覧船は諦めて、瑞巌寺とか五大堂行こうかなと思ってます」「初めての東北なので(雨でも)楽しめてます」「この近くの名所は周って観てカキを食べて、この後は南三陸街に行きます」
2020年にオープンした観光施設、松島離宮です。8日までは天気に恵まれコロナ前に迫るほどの人出で、周辺では渋滞も発生したということです。
丸山経営推進事業本部新沼史智本部長「外国人観光客の方も増えてきております。特に台湾圏域の方が増えてきてるのかなと感じています。県外ナンバーが増えたりマスクもほとんど皆さん外されたりとか、日常的な風景が戻ってきたのかなと思っています」】
宿泊施設でもにぎわいが回復しています。ホテルパレス松洲では、この3連休は全て満室となりました。
これまでは直前に入ることの多かった予約も、コロナの5類移行後は早めに取る人が増えているということです。
パレス松洲大森輝伸支配人「コロナ禍で旅行を控えられていたが旅行に出かけたい、外に出かけたいという流れが続いてるのかなと」
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の震災遺構伝承館にも、この3連休全国から多くの人が訪れました。
建物の4階まで津波が押し寄せた、気仙沼向洋高校の旧校舎が当時のままの姿で保存され、被害の状況を今に伝えています。
見学客「津波という経験をしていないので、水の威力が想像を超える威力だなと思います」「被災地に来るのが初めてですけど、当時はテレビでしか見たことが無かった状況を実際に確認したいと来てみました」
2023年度、伝承館を訪れた人は10月8日までで約4万2000人と、前年度を4割ほど上回っているということです。
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館熊谷心副館長「コロナが5類移行になってからずっと好調で、お客様たくさんいらしてるなという感覚ですね。9日も津波注意報が出た地域があります。あとは南海トラフとかの危険性とか高まっていますので、是非ここに来て津波の脅威を感じていただいてこれからに生かしていただければと思います」