2024年4月に運用を始める次世代放射光施設ナノテラスを活用しようと、住友ゴム工業は仙台市青葉区に新たに研究開発拠点を設けると明らかにしました。

 仙台市若林区で住友ゴム工業の幹部や仙台市の郡市長らが出席し、立地表明式が開催されました。

 住友ゴム工業の新たな拠点は、ナノテラスの利用を見越したアーバンネット仙台中央ビルの一角に2024年2月に開設される予定です。

 仙台市によりますと、このビルへの入居を表明したのは住友ゴム工業が初めてです。

 ナノテラスは、非常に明るい光を用いて物質の構造をナノレベル、100万分の1ミリ単位で解析できる巨大な顕微鏡です。

 住友ゴム工業は、リチウム硫黄電池の材料分析などにナノテラスの活用を表明していて、タイヤ研究でも応用が期待できるとしています。