2022年3月の地震で大きな被害を受けた仙台城跡の石垣の本格化な修復に向け、専門家が現地を視察しました。

 現地を訪れたのは、東北大学総合学術博物館の藤澤敦教授ら4人です。仙台城跡は、2022年3月の地震で大きな被害を受け、本丸跡北西では約16メートルにわたり石垣が崩落しました。

 藤澤教授らは石垣の変形の様子を確認するとともに、どのような工法で修復していくかなどを検討しました。

 本丸跡北西では12月上旬から約2500個の石を運び出し、修繕が必要かなどを確認した上で積み直すことにしています。

 東北大学総合学術博物館藤澤敦教授「変状の範囲を把握できたので、どの範囲までを直すべきかということを意見を聞きながら範囲を決めて次の段階に進んでいきたい」

 仙台市では、他に被害を受けた3カ所の石垣なども含め2024年度中に修復工事を完了させる予定です。