半導体工場の誘致や次世代放射光施設ナノテラスの本格運用を控え、宮城県では理系人材の確保に注目が集まります。分析や測定といった技術を持つ人材の派遣に特化したサービスが、仙台市で始まりました。

 青葉区の人材派遣会社、パーソルテンプスタッフカメイは、東北の医薬品や食品メーカー、大学をはじめとする研究機関に分析や測定などの補助業務を行うスタッフを派遣するサービスを始めました。

 2024年度に本格稼働を予定する次世代放射光施設ナノテラスや、宮城県大衡村に建設予定の半導体工場など、今後宮城県では研究開発を担う理化学系の人材の需要が高まることが予想されています。

 栄養士などの資格を持つ人や、大学で理系の知識を学んだもののキャリアから離れた人なども幅広く募集していて、希望者には基本的な器具の使い方を指導する研修を行って就業を支援します。

 今後3年間で100人以上の就業を目指していて、既に宮城県で品質管理や材料分析などの職種で募集がかかっているということです。

 パーソルテンプスタッフカメイ石黒和昭社長「(東北にも)理系の仕事があるということが広く認知されれば、企業にとっても安心して事業が拡大できるし、求職者の方にとっても安心して仕事ができる、そんな状況が生まれてくると思っています」