宮城県の4病院再編構想について、名取市への移転が計画される仙台赤十字病院が初めての説明会を開き、院長が住民らに対し移転の経緯や必要性を訴えました。

 仙台市太白区の仙台赤十字病院で開かれた説明会には、地元住民や患者など130人余りが参加しました。

 仙台赤十字病院は2023年12月、県立がんセンターと統合し名取市に移転することで基本合意していて、病院側が説明会を開くのは初めてです。

 説明会は完全非公開で行われ、舟山裕士院長は「人手不足や建物の老朽化で診療が十分に行えない状況になりかけている」などと説明し、統合・移転に理解を求めたということです。

 八木山連合町内会広瀬博会長「基本合意を説明したわけですからそれに沿っての説明だから、納得がいかないというのが皆さんの声だと思う」

 仙台赤十字病院舟山裕士院長「病院が移転することに関しては住民の方には本当に申し訳ないと思っています。新しい病院に太白区の患者さんにも来てもらえるようなみんなが行きたくなるような良い病院にしていきたいと思います」

 また、説明会後舟山院長は報道陣に対し、新病院の診療科が30前後になる見通しであると初めて明らかにしました。