宮城県石巻市発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された市の職員と業者は、他にも複数件の入札で不正を行い、数年前から常態化していたとみられることが新たに分かりました。

　石巻市下水道建設課の職員、星洋一容疑者（５０）と寺内友和容疑者（４６）が官製談合防止法違反などの疑いで、土木会社遠藤興業の専務執行役員、遠藤光弥容疑者（６７）が公正な入札を妨害した疑いで逮捕送検されています。

　星容疑者と寺内容疑者は入札の最低制限価格の算出基準となる設計書の写しを遠藤容疑者に渡し、市が発注した工事を不正に落札させた疑いが持たれています。

　捜査関係者によりますと、警察の調べに対し３人は容疑を認めているということです。

　少なくとも５年ほど前から数件の入札で不正が行われて、癒着していったとみられています。