宮城県と仙台市が導入を目指す宿泊税について、宮城県は観光事業者の反対が多いことなどから課税対象を現在の案の1泊当たり3000円から引き上げる方向で検討していることが分かりました。

 宮城県は観光政策を充実させるための財源としてホテルや旅館などの宿泊者に対し、1人1泊当たり300円を徴収する宿泊税の導入を目指しています。

 これまでの条例案では課税対象を1泊3000円以上としてきましたが、客足の低下を懸念する事業者の声を踏まえて対象の宿泊料金を引き上げる方向で検討しているということです。

 連泊する客には飲食店や土産物店などで使える地域クーポンを配布し、湯治など長期で滞在する客の負担を軽減する狙いです。

 宿泊税をめぐっては仙台市も導入を目指していて、宮城県は課税対象の金額などについて仙台市と調整した上で、9月以降の議会に修正案を提出する方針です。