世界に広がる熱波。各地で様々な声が聞こえてきます。

■「まるでオーブンの中でドライヤー」

 イタリア・ローマは36℃。観光客もうんざりぎみ。

スペイン人 「地獄のような暑さよ」

イタリア人 「まるでオーブンの中でドライヤーを当てられているよう」

 41℃を観測したルーマニア。

ルーマニア人 「暑すぎてもう外は歩けないわ」

 日中は避けて日が暮れてから行動する人が続出。

 シベリアでは31℃まで上昇。この地域としては珍しいことで、子どもたちが大はしゃぎしました。

■“大停電”死者も…作業員に脅迫相次ぐ

 一方、アメリカ。大型ハリケーンの被災地では大規模停電が続き、熱波も到来するなか思わぬ事態が発生。

ヒューストン ホイットマイヤー市長 「市民の皆さん、復旧作業員は私たちの友人です。彼らを脅さないで下さい」

 なんと作業員に対する住民からの暴行や脅迫が相次いでいたのです。

 ベリルが過ぎ去ってから1週間以上が経った現在も停電は8万件以上。

 女性は車で寝泊まりしていました。

自宅が停電の人 「毎晩この中。家の中は暑すぎて寝られない」

 連日30℃を超える暑さでもエアコンが使えず、熱中症で亡くなる人も出ています。

死亡女性の知人 「娘が彼女に部屋を貸していたから様子を見に来たけど、応答がなかった。それで鍵を開けて彼女を見つけた。暑くてひどい状況だった。本当にもうたくさんよ!」

 そうしたなか、一部住民の不満が復旧作業員に向かい、石を投げ付けるなどの事件が発生したのです。

 当局は住民に対し、冷静な対応と協力を呼び掛けています。

ヒューストン ホイットマイヤー市長 「皆さんの怒りや不満は分かります。でも一緒にこの困難を乗り越えていきましょう」

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