猛暑日が100地点を超えるなど、夏本番を迎えた日本列島。夏休みシーズン到来で川の事故への警戒が高まっています。

■“水の事故”相次ぐ…パトロール密着

 神奈川県相模原市のキャンプ場。パトロールを行うのは地元の消防隊員です。

消防隊員 「こんにちは。消防署なんですけど、今、時間は大丈夫でしょうか?」

 消防が警戒する理由、それは…。

消防隊員 「“水の事故”のシーズンになります」

 16日には三重県松阪市の川で遊んでいたベトナム国籍の女性が流されました。18日に下流で見つかりましたが、溺死(できし)していたということです。

 開放的で楽しい反面、危険も潜んでいる川遊び。

レジャー客 「岩がすごくツルツルなんですよ」 「コケが多かったので地面が滑りました」

 事故を防ぐにはどうすればいいのか。危険な場所の見極め方を聞きました。

■危険潜む川遊び「底」に要注意

 18日の関東甲信と東海に続き、気象庁が「梅雨明けしたとみられる」と発表したのは四国地方です。

 11日ぶりに100地点以上で猛暑日となった19日の日本列島。那覇では観測史上最高となる36℃まで上昇しました。いよいよ夏本番、そこで最盛期を迎えるのが…。

レジャー客 「涼しいですよー!」

 「川遊び」です。12日ぶりに猛暑日となった埼玉県寄居町。川ではカヤックを楽しむ人の姿が目立ちます。一方で…。

レジャー客 「(川の)流れが速いところは流されやすいので、そこにはあまり行かないように…」

 河川財団の調査によりますと、ここ20年間に発生した水難事故の約半数が7月と8月に集中しています。

 川遊びができる相模原市のキャンプ場。平日にもかかわらず、多くの人が訪れていました。

レジャー客 「(Q.水に入ってどう?)めっちゃ気持ちいいです」 「(Q.川に入るのは今年初めて?)初めて」

 そんななか、相模原市消防局は夏の間、定期的にキャンプ場や河原などをパトロールします。

消防 「皆さん川に入られたんですか?」 客 「これからです」 消防 「十分、注意して急に深くなったりとか、岩の上滑りますので」

 レジャー客に川遊びの注意点が書かれたシールを配って回ります。

 私たちは川のどこに注意すればいいのでしょうか。大切なのが「目視」です。

消防 「“色が変わっているところ”は深みがあり、流れもある」

 川の「底」が目視できる部分は浅いといいますが、暗く川底が見えない部分は急激に深くなっているといいます。

相模原市消防局 鳥屋出張所 大貫昌範隊長 「目視して(川底の)表面が見える、そういうところで遊んで下さい」