今年上半期に日本に訪れた外国人観光客が過去最多となりました。一方でトラブルも相次いでいて、受け入れを拒否する動きが出てきています。

斉藤国土交通大臣 「2024年上半期の訪日外国人旅行者数は1778万人。インバウンドにつきましては、力強い成長軌道に乗ってきていると受け止めております」

 国土交通省によると、このペースが続けば2024年は過去最高を大きく更新して訪日旅行者数3500万人、消費額8兆円が視野に入る勢いだといいます。

 そんな景気の良い話の一方で問題視されているのが、外国人観光客のマナー違反や迷惑行為です。

 青くきれいな水の中を泳いでいるのは外国人の男性。ドローンで撮影もしているようです。北海道美瑛町にある「青い池」。神秘的な光景が広がる人気スポットなのですが、深さがあり、危険なことから遊泳は禁じられています。

 他にも、路上での写真撮影や付近の私有地に入り込むなど、外国人観光客らの迷惑行為に悩まされているといいます。

 一方、富士山では。

職員 「(山小屋の)予約は?」 中国人登山客 「……」 通訳 「夜通しで登ると言っている」 職員 「それは一番やめてほしいと言っている」

 無計画で無謀な登山や、半袖やジーンズなど軽装で登る外国人が増え、問題になっています。

 また、山梨県富士河口湖町の富士山が見えるローソンも観光客が道路に出て撮影するなど危険な行為が横行したため、幕を掛けて見えなくする措置が取られました。

 さらに、シカで有名な奈良公園では今週、男性がシカを蹴る動画がSNSで拡散。当初は外国人とされ、外国人観光客のマナーの悪さを示すものとして物議に。

 そして、ある飲食店では外国人の客が無断キャンセルしたり大声で騒ぐことがあったため、予約を「日本語ができる方限定」という対応をしたといいます。

Xへの投稿 「特定の人種だけを締め出すなんてヘイトだろ」 「店には客を選ぶ権利がある」

 政府が観光立国を目指すなかで、オーバーツーリズムやマナー違反の問題はどうすべきなのか。