危険な暑さが続いています。29日、国内最高気温41.1℃にあと0.1℃と迫った栃木県佐野市では、地元の名物に異変が起きています。

■11日連続猛暑“暑い街”名物に異変

 暑い夏でも食べたくなる熱々のラーメン。栃木県佐野市にあるラーメン店では、この時期に人気のラーメンがあります。

辛いラーメンを注文(50代) 「辛いけどうまみがあっておいしい」

 3種類の味噌と2種類の一味唐辛子を使った真っ赤なスープが特徴の味噌ラーメンです。

 辛いだけに、客も。

辛いラーメンを注文(50代) 「大汗かいちゃいました。なんか元気になった気がする」 辛いラーメンを注文(70代) 「汗かいてびしょびしょ。汗すごい。辛いと思っても食べると食べ終わったって満足感が(ある)。おいしかった」

らーめん源 大井紀和店長 「夏が一番売れるのではないか。夏バテとか、スタミナをつけるために食べていく人が多い」

 29日、国内の歴代最高気温41.1℃に迫る41.0℃まで上がった佐野。最高気温は38.5℃を記録。11日連続の猛暑日です。

 ちなみに30日、全国で一番暑かったのは大分県豊後大野市。最高気温39.2℃を観測しました。

■今が旬「モモ」も“やけど”で変色

 記録的な猛暑で農作物に被害も。

清水農園 清水雅敏さん 「毎日天気が良い分すごく甘さは出ているが、だいぶモモにとっては過酷な状況になっている」

 被害に遭っているのはモモです。

清水農園 清水雅敏さん 「こちらが暑さの影響受けたモモ。よく見ると表面が黒くなっている。日が強すぎてこの部分がひどいともっと黒くはっきりとやけどみたいに分かるが、これ切ると中はもう黒くなっている」

 実際、焼けた部分を切ってみると、黒く変色しているのが分かります。

清水農園 清水雅敏さん 「(Q.全体のどれくらいが被害に?)品種にもよるが、ひどいのだと半分くらいは廃棄にしている」

 被害を少しでも減らそうと、対策も講じています。

清水農園 清水雅敏さん 「通常ならある程度の高さで新しい枝を切ったりするが、逆にあえて今年はあまり切らないようにして日陰を作って直接あまり日が当たらないように。あとはモモに袋をかけたりしている。昔はここまでひどくなかったが、特にここ2、3年がひどい」

 30日は200地点以上で猛暑日となり、関東は今週いっぱい厳しい暑さが続くため、熱中症に警戒が必要です。