台湾で開かれた対中政策に関するIPAC(列国議会連盟)の開幕式で、頼清徳総統は「台湾は世界の民主防衛ラインの最前線だ」と述べ、圧力を強める中国を牽制(けんせい)しました。

 今回のIPACには日本を含む23の国と地域の49人の国会議員が参加しました。

 30日の開幕式で演説した頼総統は「中国の権威主義は対外的に拡大し、地域の平和と安定を損なっている」と指摘しました。

 そのうえで「台湾は世界の民主防衛ラインの最前線だ」とし、「民主主義のパートナーとともに民主主義の傘を守る」と圧力を強める中国側を牽制しました。

 この会議について中国外務省は「常に悪意をもって中国に関する嘘や噂を流している」と指摘したうえで、「台湾の独立は台湾海峡の平和とは相容れないもの」で「最終的かつ必然的な統一の歴史の勢いを止めることはできない」と強調しました。