南米ベネズエラで大統領選挙が行われ、現職で反米左派のマドゥロ大統領が勝利したと選挙管理委員会が発表しました。

 ベネズエラの選挙管理委員会によりますと、28日に行われた大統領選挙で、3期目を目指す現職のニコラス・マドゥロ大統領(61)が得票率51%で勝利し、事実上一騎打ちの相手だった主要野党の統一候補、ゴンサレス氏(74)は44%にとどまったということです。

 一方、事前の世論調査ではマドゥロ氏の支持率は12%で、ゴンサレス氏の59%を大きく下回っていて、25年ぶりに左派政権が終焉(しゅうえん)すると指摘されていました。

 野党指導者のマチャド氏は軍に対し「投票記録のおよそ40%のコピーを持っている」と主張し、投票結果を改ざんしないよう要求しています。

 また、アメリカのブリンケン国務長官は、選挙結果について「国民の意思が反映されていないことを懸念している」と述べ投票結果の詳細を公表するよう求めました。

 結果を巡っては今後、混乱が予想されます。