南米ベネズエラの大統領選で、勝利を宣言したマドゥロ大統領に対する抗議デモが激化し、これまでに11人が死亡しました。

 28日に実施されたベネズエラの大統領選で選挙管理委員会は、現職で反米左派のマドゥロ氏(61)が勝利したと発表しましたが、野党側は不正があったと反発しています。

 首都カラカスを中心に国内各地では、マドゥロ氏に抗議する大規模なデモが発生していて、マドゥロ氏が師事するチャベス前大統領の銅像が破壊されるなどの被害も出ています。

 ロイター通信などによりますと、一連の抗議デモで少なくとも11人が死亡したほか、700人以上が拘束されたということです。

 今回の選挙を巡っては、周辺国からも結果の見直しを求める声が相次いでいます。

 中米パナマは外交関係を「保留」し、結果が全面的に見直されるまで、ベネズエラから外交要員を撤退させると明らかにしています。