連日、乱高下する日経平均株価は7日も激しく動いています。

 (経済部・小林里咲記者報告)  7日の日経平均は一時900円以上値下がりしましたが、そこから一気に1100円以上、前の日からプラスに転じました。

 2000円以上の値動きとなる異例の出来事です。

三井住友DSアセットマネジメント 市川チーフストラテジスト 「まだ不安心理が投資家の間では残っているので、通常よりも比較的大きな値幅での上下がしばらく数日は続く可能性が高いかなと思っている。短期的な相場変動に振り回されないように冷静に相場を見る目を養うことが大事なポイントかと思う」

 ここ数日のパニック相場とも言える前代未聞の乱高下の根底にあるのは、アメリカ経済の先行きへの不安とみられます。

 しかし、6日のニューヨーク市場は主要な株価指数が値上がりし、外国為替市場も落ち着きを見せ始めたことが安心材料となったほか、午前中の日銀幹部による「不安定な状況で利上げをすることはない」などとする発言を受け、一気に上昇に転じたとみられます。

 午前の終値は6日より789円高い3万5464円でした。

 しばらくは、一つのきっかけで大きく値が動く不安定な展開が続きそうです。