今年上半期の都内での特殊詐欺の被害額が約47億円となり、年間の被害額が過去最多を超えるペースになっていることが分かりました。

 警視庁によりますと、今年6月までに都内で起きた特殊詐欺の認知件数は1538件で、被害額は約46億6000万円となりました。

 去年の同時期より9億円近く増加しています。

 この被害ペースは過去最多の被害となった2018年の88億7000円を上回るペースだということです。

 また、犯人が被害者に金を振り込ませるためにネットバンキングが利用された件数は146件で、去年の同時期に比べて約5倍に急増しました。

 ネットバンキングは第三者の介入がなく高額な振込ができることが要因とみられています。

 この他にSNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害額は半年間で約86億円で、すでに去年1年間の被害額を30億円ほど上回っています。

 警視庁はSNS型投資詐欺やロマンス詐欺は性別や世代に関係なく被害に遭っていることなどから若者への注意も呼び掛けています。