「車のシートに蹴り」「あいさつを無視」。兵庫県知事のパワハラ疑惑に関する職員へのアンケートで新証言です。

■「エレベーター乗れず激高」職員新証言

県職員へのアンケート(関係者への取材) 「斎藤知事が施設のエレベーターに乗ろうとして乗り損ねた時に激高。『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と怒鳴る。これを受けて知事のエレベーター係を職員から配置した」

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑などについて、県議会の百条委員会が行った県職員へのアンケートで5日までに約4500人が回答し、4割近くが「知事のパワハラを見聞きしたことがある」と答えていることが関係者への取材で分かりました。

 20日、斎藤知事は会見で、あくまでも「業務上の指導」だと繰り返しました。

兵庫県 斎藤元彦知事 「(Q.エレベーターに乗り損ねて周囲に激高するか?)業務上の必要な範囲で様々な業務に関する指摘・指導というものをしたことはありますけども、ご指摘のようなことをしたという認識はありません」

■兵庫知事「業務上の指導」

県職員へのアンケート(関係者への取材) 「公用車に乗っている時にカーナビをのぞき込み、運転手にプレッシャーを掛ける。到着予定時間が遅れそうだと同乗者を叱責(しっせき)。助手席の後ろからシートに蹴りを入れる」 「職員があいさつしても『無視』。自分より下に見ている人にはあいさつをしない」

 また、気に入らないことがあると…。

県職員へのアンケート(関係者への取材) 「ペンを投げる」 「机をたたく」

 陰で「瞬間湯沸し器」「暴君」と呼ばれているという記載もあったといいます。

兵庫県 斎藤元彦知事 「(Q.公用車で激怒して前方座席を蹴ったり机をたたく、壁を蹴る行為、エレベーターに乗り損ねて叱咤する行為は業務上、必要な範囲の対応と考えた場合、こういった態度を取っていいとお考えか、一般論として教えて下さい)どういう背景で、どういう状況でそういうことをしたのかということが整理されていないと、その問題がハラスメントにあたるか含めて分からないので、私は一般論として、そこをお答えすることが適切かどうかということはちょっと判断できませんので、そこはお答えできません」

 斎藤知事は30日の百条委員会に証人として出頭する予定です。