ガザ地区を巡る停戦交渉について、イスラエルとハマスの隔たりが大きいことから「停戦への合意は崩壊寸前だ」と複数の当局者が明かしたとアメリカのメディアが報じました。

 アメリカのメディア「ポリティコ」は21日、アメリカとイスラエルの当局者の話として、今回の停戦案にはハマスとイスラエル双方の要求に合わせた条件が含まれ、これまでで最も有力だと報じました。

 一方で、ハマスが合意を受け入れないとしていることや人質解放の明確な道筋がないことから「停戦への合意は崩壊寸前だ」との見方も示したということです。

 交渉の行方次第では、ハマスの後ろ盾であるイランなどがイスラエルへの攻撃を示唆しています。

 アメリカの当局者は「最大の懸念事項であり去年10月7日以降、避けようとしてきたことだ」「ハマスが合意しなければ可能性は大幅に高まる」と危機感を示しました。