感染症の「エムポックス」に、アフリカからタイに渡航した男性が感染していることが分かりました。重症化しやすい新種の疑いがあるということです。

 タイの保健当局は21日、タイに滞在するヨーロッパ人の男性(66)について、エムポックスへの感染が確認されたと発表しました。

 男性はアフリカから中東を経由して14日にタイへ入国しましたが、翌日に発熱と発疹の症状が出たため、医療機関を受診したところエムポックスに感染していることが分かったということです。

 従来より重症化しやすい新種のウイルスの疑いがあり、現在、検査が行われています。

 タイ当局は機内で男性の周辺にいた乗客ら43人についても観察を続けるなど警戒を強めています。

 アフリカで急拡大するエムポックスは、WHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言していて、スウェーデンやパキスタン、フィリピンでも感染が確認されています。

画像:タイ保健省疾病管理局のFacebookから