南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の発表から1カ月となるのを前に、臨時情報の設計にも携わった専門家が「注意喚起をする仕組みとして大切な機会」との見解を示しました。

 先月8日に日向灘を震源とする地震の発生を受け、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」が初めて発表されてからまもなく1カ月となります。

 今月5日、臨時情報の制度設計にも携わった名古屋大学の福和伸夫名誉教授が記者会見を行いました。

 福和教授は報道などを通して多くの人が臨時情報の意味を理解したとして「ようやくスタートラインに立った」と述べました。

 そのうえで、国だけではなく企業や個人レベルで南海トラフ地震への対策を強化する必要があるとしました。

 そのためにも「時々、注意喚起をする仕組みとして臨時情報・巨大地震注意は大切な機会だと思う」との見解を示しました。

画像:日本記者クラブでの会見