東京外国為替市場の円相場が一時、1ドル=140円台に突入し、今年1月以来およそ8カ月ぶりの円高水準となりました。

 円相場は11日午後の取引で、一時1ドル=140円90銭台をつけ、1月2日以来の水準に上昇しました。

 アメリカで長期金利が低下していることや、来週のFOMC=連邦公開市場委員会でアメリカの利下げがほぼ確実とみられていることなどから日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う流れが強まりました。

 また、日本銀行の中川順子審議委員が午前の講演で「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている」と追加の利上げについて言及していて、市場関係者からはそれが円高進行のきっかけになったのではないかという声も上がっています。