東日本大震災前に、宮城県石巻市の子どもたちが撮影した写真の展示会が開催されています。

 石巻市出身の写真家、橋本照嵩さんが企画した写真展には、震災前の1996年から2009年にかけて石巻市の小学生などが撮影した写真1000点以上が展示されています。

 当時小学校5年生の児童が撮影した写真には、子どもたちが一生懸命に地引網を引く様子が収められています。

 写真は撮影した本人や家族などが希望した場合は返却することにしていて、この日も息子が撮影した写真を受け取る男性の姿がありました。

 阿部豊和さん「今は堤防ができてしまい、この風景は直接には見られなくなってしまいましたので、写真で自分の記憶と風景を取り戻すということになると思います」

 写真家橋本照嵩さん「来て見て、それで手元に置いて下さい。身近に置いて、廊下にでも飾って見てもらえたらありがたいなと思っています」

 写真展は、石巻市のマルホンまきあーとテラスで16日まで開催されています。