2025年春に卒業予定の宮城県の高校生の求人倍率は約5倍となり、過去最高の水準です。若い人材の獲得競争が過熱しています。

 仙台市宮城野区で開催された高校生向けの企業説明会には、24の企業と団体がブースを出展し100人以上の高校生が足を運びました。

 高校生たちは、採用担当者の企業説明に耳を傾け、簡単な職業体験もしていました。

 高校生「自分がしたいのは接客業か事務系のどっちかです。やりがいと会社の雰囲気とかを見たいなと思いました」「色々な職種があると聞いたので、見たいなと思って来ました。進学の(気持ちの)方が多いです」

 高校生の就職は、空前の売り手市場です。2025年春に宮城県の高校を卒業する人の求人倍率は4.92倍となり、過去最高を更新しました。

 新型コロナで落ち込んだ企業の求人が回復傾向にある一方、少子化や進学希望者の増加により就職希望者が減っていることが理由です。企業側も採用に向けて必死です。

 採用担当者「(高校生に関心を持つのは)若いうちから色々挑戦したりっていうこともアドバンテージになるので」「思った採用はできていないですけど、一定数はご応募いただいて何とか採用できている。寮があるんですけど、良い条件にしたりとか色々試行錯誤しております」

 高校生の採用活動は7月に解禁され、早い人は9月に内定が出ていますが、進学するか悩んだり部活動が忙しかったりした人は、これから就職活動が本格化するということです。