27日に投票が行われる衆議院選挙の宮城県5選挙区の情勢です。朝日新聞社のインターネットによる情勢調査と取材データを総合すると、宮城1区では立憲民主党の候補と自民党の候補が競り合っています。
朝日新聞社では19日と20日、インターネット調査会社4社に委託し、各社の登録モニターのうち有権者を対象に調査しました。宮城県では5944人から有効回答を得ました。
投票態度を明らかにした人でみると、宮城1区は立憲民主党前職の岡本章子候補と自民党前職の土井亨候補が伯仲しています。日本維新の会の新人高橋浩司候補は厳しい戦いです。
岡本候補は立憲民主党支持層の9割を固め、無党派層からもほぼ半数の支持を得ています。
土井候補は自民党支持層の9割を固めています。無党派層からの支持は4割ほどです。
宮城2区は、立憲民主党の前職鎌田さゆり候補がやや先行し、自民党前職の秋葉賢也候補が激しく追っています。日本維新の会前職の早坂敦さんは厳しい戦いです。
鎌田候補は立憲民主党支持層の9割強を固め、無党派層の6割の支持を得ています。
秋葉候補は自民党支持層の8割を固めていますが、無党派層の支持は3割弱です。
宮城3区は、立憲民主党の新人柳沢剛候補がやや先行し、自民党前職の西村明宏候補が懸命に追っています。
柳沢候補は立憲民主党支持層の9割、無党派層の7割の支持を得ています。
西村候補は自民党支持層の8割を固めていますが、無党派層の支持は約3割です。
宮城4区は、立憲民主党前職の安住淳候補が支持基盤を固めて優勢です。
自民党前職の伊藤信太郎候補は厳しい戦い。れいわ新選組新人の大林正英候補と日本維新の会新人の佐藤雄一候補は伸び悩んでいます。
宮城5区は、自民党前職の小野寺五典候補が日本維新の会新人の境恒春候補と共産党新人の中嶋廉候補を引き離しています。
小野寺さんは自民党支持層の9割を固め、無党派層の8割弱に浸透しています。
なお、調査時点で投票態度を明らかにしていない人が3割から4割いて、今後情勢が変わる可能性があります。
朝日新聞社では情勢調査の結果を22日と23日、紙面に掲載する予定です。