機器のトラブルのために原子炉を停止した女川原発2号機について、地元自治体や国からは丁寧な対応を求める声が上がっています。

 女川原発2号機は10月29日、東日本大震災で停止して以来13年半ぶりに再稼働しましたが、11月3日に発生した計測機器のトラブルを受けて4日に原子炉を停止し、現在原因の調査が進められています。

 須田善明女川町長はこのトラブルについて、今後も1つ1つのステップをしっかり踏み再稼働を進めてほしいと話します。

 須田善明女川町長「しっかりとした対処がなされるものだと思っていますし、今回一旦止めてしっかり対応するということでしたので、そういう姿勢は引き続き一歩一歩ちゃんと積んでいくことですね、そこは堅持してもらいたいと考えていますし、そのように要請はしております」

 武藤容治経済産業大臣は5日の会見で、安全最優先で進めてほしいと強調しました。

 武藤容治経済産業大臣「東北電力には、工程ありきではなくて1つ1つ丁寧に作業を確認しながら安全最優先でプロセスを進めていただきたいと思っています」

 一方、再稼働に反対する市民団体のメンバーは5日に東北電力を訪れ、再稼働への抗議声明と今回のトラブルについて説明を求める質問書を手渡しました。

 「宮城県内外の多くの反対の声を無視して、13年ぶりとなる再稼働強行に断固として強く抗議します」

 これに対し東北電力は「安全対策を最優先に取り組みプロセスを慎重に進めていくことが重要」などと応じました。

 女川原発再稼働を許さない!みやぎアクション多々良哲世話人「今回の事態は、社会的不安が幅広く広がっている宮城県内に。そのことを東北電力は自覚するべきだと思いますね。これをきっかけに東北電力は再稼働を断念して、女川原発の廃炉に向かうべきだと」