宮城県の石巻魚市場で、金華サバの本格的なシーズンが到来しています。ここ数年は不漁が続いていましたが、活気付いています。

 10月30日に金華サバのシーズン到来を宣言した石巻魚市場では、11月も水揚げは好調で市場は活気付いています。

 第62石田丸福島次郎船長「前年よりは良いかなとは思うんですけど、だいぶサバの品質が良くなってきたんでね、これから少しずつ良くなってくれればなと思ってるところですね」

 近年、まき網船でのサバの水揚げ量は減少傾向で、2018年には年間で3万トンを超えていましたが、2023年は4400トン余りに落ち込んでいました。

 鮮度や脂の乗りが良い大型のサバだけに与えられるブランド金華サバのシーズン到来宣言は年々遅くなっていましたが、6年ぶりとなる10月中でした。

 木の屋石巻水産平塚善海製造部長「できれば11月だけでももう目いっぱい水揚げしていただいて、工場もフル稼働して、何とか皆さんにおいしい物を届けたいと思います」

 市場では、例年並みの2万トンの水揚げを目指しています。

 宮城県の気仙沼漁港では、カツオの水揚げが好調です。

 生鮮カツオの水揚げは14日までに3万1572トンと、既に前年を大きく上回っています。2位の千葉県勝浦港を大きく引き離していて、28年連続日本一を確実としています。

 第五清龍丸浅野兼吾漁労長「ある程度稼がせてもらったので、あと船員さんがけが無く事故が無いように気を付けてこつこつと頑張っていきたいと思います」

 不漁が予測されていたサンマの水揚げは、3106トンと前年1年間を超え順調に推移していますが、不漁が始まる前の2018年と比べ5分の1以下にとどまっています。

 気仙沼漁協臼井靖参事「これから年末に向かって終盤になりますので、どちらも量に期待して良い形で締めくくりたいと思います」