老朽化したマンションを1棟丸ごとアート空間として活用し、解体の直前まで公開する前例のない取り組みが始まりました。
来月に解体されるこのマンションは50部屋すべてをアート空間に改装し、今月28日まで有料で公開しています。
国内外70人の芸術家やデザイナーらがペイントやデジタルサイネージなど、それぞれの手法でアート作品にしました。
国内では高度成長期のビルが老朽化し、建て替えの時期を迎えています。
人手不足や工事費の高騰などによってビルの解体が延期される事も予想され、有効活用する手段として注目されています。
東京建物 鹿島康弘さん 「『ビルの終活』と銘打っていますが、住民の方に評価されたり、来られた方に評価されれば社会への影響も含めて広がりが出てくるのではないかと思っています」