国と地方の財政健全化に向けた目安となるプライマリーバランス=基礎的財政収支について、政府が2025年度も赤字が続くと試算していることが分かりました。

 プライマリーバランスは政策に必要な経費をその年の税収などでまかなえるかを示すもので、政府は2025年度の黒字化を目標に掲げています。

 去年7月の試算では2025年度に初めて黒字になる見通しでしたが、電気・ガス料金の補助などを盛り込んだ2024年度の補正予算が前年度を上回る13.9兆円規模となったことなどが要因とみられます。

 政府は、この試算を今週にも開催する経済財政諮問会議に提出します。

 ただ、今後の税収の動向などで黒字となる可能性もあり、政府は財政健全化の目標の在り方について引き続き検討しています。