第172回直木賞が発表され、伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が選ばれました。

 直木賞に決まった「藍を継ぐ海」は北海道や徳島県などの日本各地の自然を舞台にした5つの短編集です。

 それぞれの土地で大切なものを守り続けている人々の営みを科学的な知識や視点を織り込んで描いています。

 作者の伊与原新さんは大阪府生まれの52歳で、地球惑星科学を専門とした元研究者です。

 2010年に、富山大学で助教を務めながら書いた「お台場アイランドベイビー」でデビューしました。

 直木賞は2回目のノミネートでの受賞となりました。