仙台市のインフルエンザ患者数は、この時期としては過去5年に比べて最も多くなっていて、仙台市は対策の徹底を呼び掛けています。
12日までの1週間に確認された仙台市のインフルエンザの感染者数は1医療機関当たり32.95人と、年末年始で休診していた医療機関が多かった前週の2.5倍以上に膨らみ、12月29日までの1週間に続き2024年1月以降2番目に高い水準です。
この時期としては過去5年と比べて最も多く、警報基準を上回る数字が続いています。
仙台市は手洗いや消毒、適切なマスクの着用など、新型コロナの流行時に心掛けた感染対策を改めて徹底するよう呼び掛けています。
インフルエンザの患者数が急増する中、医師からは感染の更なる拡大や薬のひっ迫を危惧する声が上がっています。
仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックでは、12月上旬から発熱外来の受診に訪れる人が急増しています。
保護者「インフルエンザも危ないかなって。周りに感染した人が結構いるので。これくらいの月齢だとマスクができないので、私が気をつけてても子どもはどうしようもないので、悩みますね毎回」
こちらのクリニックでは正月明けには1日80人近くの発熱した子どもが診察に訪れ、ほぼ半分がインフルエンザでした。
川村和久院長は、今シーズンはインフルエンザの患者が経験したことがないくらい多く、今後も減る気配がないと言います。
川村和久院長「毎週毎週倍々に増えるような形で、12月の第4週には過去にないほど一気に増えて、ピークも大きくなった状況ですね」
今シーズンのインフルエンザは2009年に流行してから時間が経っているため、免疫の無い子どもや若い世代に感染しやすいということです。川村院長は今後薬不足が起きる事態を懸念しています。
川村和久院長「流行が大きなって薬が少なくなれば、医者も薬を投薬するケースと自然経過や普通の風邪薬だけのケースと分けざるを得ないようなことが起きるかもしれない」